Apple Vision Proを使用できるレンタルスペースをなぜ始めたのか?

渋谷で無人のレンタルドレス店舗Empty Dressyを運営した経験を活かし、Apple Vision Proをお試しできるレンタルスペースを7月にオープンします。オープンに至った経緯を記載しました。

ビジョプロ都立大学駅前
2024-06-16
Apple Vision Proを使用できるレンタルスペースをなぜ始めたのか?

自己紹介

渋谷で無人のレンタルドレス店舗Empty Dressyを運営しつつ、レンタル関連のスタートアップでは会社員として働いています。

レンタルという言葉を聞くと、振袖やモバイルWiFiのレンタルといったことがイメージしやすいところではありますが、第三者の所有する固定資産を限られた時間利用する権利を得る営みと考えると、マンションの賃貸も近しい営みに思えます。

20代の頃はよりピュアな小売の業界にいたこともあり、仕入れて売るということの厳しさを感じ、違った軸での商売として、レンタルには広く興味を持っていました。

Apple Vision Proはレンタルにうってつけ

2024年2月にアメリカでApple Vision Proが発売されて、私は何ができるのかといったこと以上に、60万円からという値段設計に興味を持ちました。

今までの価格とアップル製品のバランスを見るとそれだけで期待せざるを得ないし、円安の影響もあり、日本人の多くのアップルユーザーが買えるとは思えなかったからです。

PCやスマートフォンとは違い、自分の環境でどこまで使えるかは、買ってみないと分からない商品でもあるApple Vision Proは、価格の高さと相まって、レンタルにうってつけの商品だと思いました。

そしてもちろん、自分も使ってみたかったのですが、アップルストアで試すだけだと物足りないし、かといって自分で使うだけで60万円は払えないなと。

なぜレンタルスペースなのか?

レンタルといっても、予約や決済を受け付けるのは店舗かオンラインか、利用場所は店舗内か外か、配送するのかお客様に来ていただくのか、それぞれの組み合わせの分だけ提供方法があります。

今回は予約や決済はオンラインで受け付け、店舗内のみの利用に限り、したがってお客様に店舗にいらしていただくことにしました。

予約や決済をオンラインで受け付けることで人件費が削減でき、店舗を持つことで、固定費が上がり、配送費用が削減できるのは通常の小売同様です。

レンタルビジネスにおいては、配送費用が往復分削減できたり、稼働率、盗難対策、貸し出し可能な状態へ戻すことであったり、レンタルならではの論点もあります。

配送すると利用日が1日だけだとしても、その前後の日にちは使えず、3日に1回転が限界ですが、店舗利用に限ると、1日に3回転することも可能で、配送費用の削減も相まって、その分単価を下げることができます。

盗難対策という点でも、オンラインで配送すると、eKYCを導入しても限界があり、警察への被害届も受理されないことが一般的です。

店舗利用とすると、防犯カメラで動画も撮れるし、持ち出して出たタイミングで被害が確定するので、昨今の無人店舗ビジネスでも検挙されているとおり、被害が抑えられる傾向にあると思います。

Apple Vision Proは高額なので、もちろんより高度な防犯対策も行います。

貸し出し可能な状態へ戻すことは、店舗にしろオンラインにしろ、都度人手をかければ問題ないのですが、今回はなるべく人手をかけたくないので、実機が届いてから、色々と試さないといけないですね。

Apple Business Manager(使ったことないですが)的なもので遠隔操作ができればりそうなのですが。

オープン予定

Apple Vision Proは6/28に到着予定です。

今狙っている物件が6/20に退去予定でそのまま6/21に内見をするので、その後業者の清掃等が入ることを考えると、7月中にオープンできればいいなという感じでございます。